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スタッフコラム

2021.09.30 人 気

八尾市の所有者不明の土地問題は今後どうなるの?【空家問題】

八尾市の所有者不明の土地問題は今後どうなるの?【空家問題】

 

昨今、注目されている【空家問題】にも大きく関わる、所有者不明の土地が増えております。

では現時点で、所有者不明の土地の面積が日本全体でどれほどあるのでしょうか。

細かい面積は割愛しますが…なんと九州本島の面積に匹敵するそうです( ゚Д゚)

 

私の住む、大阪府の八尾市や近隣都市も例外ではありません。

そもそも所有者不明の土地とは、もちろん私有地の事ですが、

法務局に備え付けられている登記簿(公簿)に記載されている情報をもとに

調査しても、所有者が判明しない、もしくは連絡がつかない(死亡や転居など)。

状態を指しています。

つまり簡潔に言うと次のような理由で増えているというです。

【所有者変更登記がされていない】

なぜ所有者変更登記を行わないのでしょうか。

原因は、

・登記の義務がない

・登記費用がかかる

・実生活では登記しなくてもあまり困らない

というのが本音かと思います。

 

例えば、こんなストーリーが多いかもしれません。

あなたが実家に住んでいるとします。

実家の登記名義人(所有者)が、父親だとしましょう。

時は流れ、父親が死亡してしまい資産等の相続が発生します。

本来はその時点で、相続権利がある者の間で、どのようにして資産を分配するか

または放棄するかを決定し、司法書士などに依頼して遺産分割協議書を作成します。

結果あなたは、不動産(実家)を相続しましたが、所有者変更登記を行う為、司法書士さんに

見積りをもらいましたが、10万円以上であったため、さらには所有者変更登記の義務が

無いため、そのままにしておきました。

いざ、生活が始まっても特には支障がなかった為、そのまま忘れてしまい、年月が過ぎて

いきました。そのうち、あなたの生活環境に変化があったため、引越しをしました。

…はい。この時点で所有者不明の不動産になってしまう可能性が大きいのです。

別に珍しいストーリではないですよね。

そもそも相続の手続きをされていない方もおられるかもしれません。

相続が発生しても、権利関係を外部に主張する必要がなければ現に利用し居住する者が実際の

所有者であることは明確であり、登記しなくても実生活において支障をきたすことはないからです。

 

しかし、このままでは増え続ける空き家問題を止めれません。

そこで、対抗策として今後は登記の義務化が検討されているわけです。

もちろん義務になると、登記しないと罰金刑などの対象になることも、覚えておいてください。

 

このように、空家問題へは様々なかたちで今後アプローチされていくと思いますし、

非常に大事な施策になります。

中古住宅を購入して、リノベーションを施し生活する。

そんな、物を大切に使い続けていく精神が空家問題の解決に

一役買うかもしれませんね(^^♪

 

 

 

 

 

 

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