Q61,リノベーションとリフォームは なにが違いますか?
A,明確な定義はありませんが、工事規模や付加価値などで使い分けられています。
「リノベーション」と「リフォーム」の違いは大きく次の 通りです。
「リノベーション」 とは既存の建物を修繕するだけでなく、デザイ ン性を加えたり、機能性を持たせたり して新たな機能や価値を付け加える改装工事のことを指す場合が多いです。 物件内部をスケルト ンにして間取りや配管部分なども新しくしたり、断熱性や耐震性な ども高めたりする 比較的大規模な工事になるケースがほとんどです。 当然金額も「リフォーム」より大きくなることが一般的です。
「リフォーム」にも似たようなところはもちろんありますので、「大規模なリフォーム」 と 「リノベーション」の 違いは難しいとこ ろですが、「リフォーム」はどちらかというと「壊れた部分を修復する」「設備機器を入れ替える」 「内装部分を張り替える」など、修復や修繕の意味合いが強いです。
単純な機器の交換や修理、表層の仕上げ材などの貼り替えや交換、 不具合の解消などの工事は「リフォーム」と呼ぶ ことが多いですね。「リノベーション」のほうが規模感が大きく、デザイン性も高そうなイメージから「おしゃれ感」も 伴って、最近ではこの言葉を使うことが多くなってきました。
リノベーションひと言アドバイス
【キッチン】 壁付けから対面に変更したい場合は、給排水との兼ね合いでで きるか確認が必要。
【浴室】 大きさを変更する場合は注意が必要。事前に相談を。
【洗面】 床が湿気で傷んでないかなどの確認を。
【トイレ】 衛生的にも取り換え必須。節水効果にも。
【給湯器】 見落としがちな設備。年数の確認を。10年を超えていれば交換も視野に。
【玄関】 古ければ思い切って交換がおすすめ。今は便利なキーシステムも。
【外壁】 雨漏りに影響する大事な箇所。クラックがあったり、15年を超えていれば塗り替え検討。 後から直すと費用が余計かかるのでできれば購入時にローンに含むことをおすすめ。
【屋根】 雨漏りに影響する大事な箇所。古ければ交換や外壁と一緒に塗装を検討。同じく後からすると費用大。
【窓・サッシ】 断熱性能に一番影響する。内窓の追加や2重ガラスに補助金を使って性能アップをおすすめ。
【内装・クロス】 費用も安く楽しめるところ。アクセントなど入れて楽しんで。
【照明】 内装張替時はダウンライトにするチャンス。間接照明を入れる とおしゃれ度UP!
【床材】 壁と違って、後から張り替えは困難なので、購入時の空き家の間に工事するのがベスト。床暖房もおすすめ。
【間取り変更】 LDKを大きくするなど、柱や構造が絡むところは専門家に要相談。2×4や軽量鉄骨などは要注意!
【分電盤・電気】 電気の容量の確認や分電盤の回路の数など要確認。増やす場合はリノベーション時に。
【バルコニー】 見落としがちなので防水状態要確認。苔やクラックがあれば要 注意。
【建具】 内装張替時は引き戸にしたり、取り換えのチャンス。全部替えると高額になるので予算を見ながら検討。
【耐震】 昭和56年以前の旧耐震基準の建物は補強必須。ほかの工事と一緒にすると費用を抑えられるのでおすすめ。